HOME | コラム | 古代の海泥・琉球クチャ

古代の海泥・琉球クチャ

クチャ(くちゃ)とは、沖縄の方言で「泥」のこと。古代の海泥が地盤の隆起によって地表として現われたもので、沖縄の特定地域にしか存在しない特殊な粘土鉱物粒子です。従来のクレイと比較してスッと落ちる、海由来なのに磯臭くない。タラソ、クレイ好きを唸らせるクチャパックについて、その特性をご紹介します。

クチャパック

沖縄の海・時を越えて

クチャは、沖縄本島・中南部の一部のみに分布する粘土鉱物粒子で、世界的にみても、沖縄にしか存在しない天然成分です。

数百万年前の遥か昔。中国大陸の砂漠地帯で起きた砂嵐は、偏西風に乗って沖縄の海へと振り落ちました。これが海底に堆積し、時の流れを経て地上に現われたのが、粘土鉱物粒子・クチャです

化粧品原料としてのマリンシルト

つくるコスメが使用しているクチャは、天然成分を厳しく選別し、特殊技術を持つ専門工場で精製、滅菌された化粧品原料で「マリンシルト(海シルト)」と成分表記をしています。

微細粒子が汚れにぴたっと吸着

マリンシルトは、5ミクロン前後という微細粒子であり、主要成分である珪酸や酸化アルミニウムの他、カルシウム、マグネシウム、カリウム、チタン、鉄等のミネラルを含み、これらの多くは可溶性イオンとして存在することが知られています。
 
その特性は、非常に細かい粒子と強い吸着力。角化物や余分な皮脂、老廃物などプラスに帯電しているものに特に吸着しやすく、肌に不要なものをしっかり取り除くという働きがあります。
 
また、感触が非常に滑らかで、ザラザラとした感触がありません。

マリンシルトクチャ

つくるコスメと琉球クチャ

2008年につくるコスメをはじめるきっかけになったのが、この「琉球クチャ」との出逢いです。数百万年も前の海泥であるクチャと何千年もの歳月をかけて地球を循環してきた海洋深層水。このふたつの海の恵を組み合わせたら・・・と考えたことが、つくるコスメに繋がりました。

クチャパックイメージ

その後、テレビや雑誌に紹介され、クチャを使ったトリートメントは、沖縄のスパやエステで人気を集めるようになりました。
 
2009年の夏にデビューした「TASU+クリアマスク」は、当初販売していた手作りキットの「琉球クチャマスク」の完成品。保湿成分もプラスしてパワーアップしました。界面活性剤を使用しないやわらかなテクスチャーで、手作りと同様の滑らかさとやさしい感触を大切にしました。
 
また、製品には、他のクレイ(ベントナイト、カオリン等)を混合することなく、マリンシルトのみを使用することで、本来の特性を生かしています。